
師岡熊野神社は奈良時代の724(神亀元甲子)年に、全寿仙人(ぜんじゅせんにん)によって創建されました。
和歌山の熊野三山の祭神を関東で最初に祀った熊野神社と伝えられ、古くから多くの天皇や武将からも崇敬されてきました。
身近で言うと、熊野神社の紋(社紋)が、日本サッカー協会のエンブレムと同じ「八咫烏(やたがらす)」なこともあり、サッカーの神様として親しまれています。
八咫烏は、太陽の化身(太陽の中に住むという伝説)とされ、3本の足は「天・地・人」を意味するそう。
八咫(やた)とは大きなサイズ(約144cm〜)を指すそうで、巨大なカラス…ということですね。
パワースポットとして有名な「い」の池と弁財天社

境内に入る前に行って欲しいのが、道路を挟んだ向かいにある「い」の池。
師岡熊野神社には「い」「の」「ち」とついた3つの池があり、まつわる「いのちの池伝説」が残っています。
この「い」の池は、古くから雨乞いの神事が行われた神秘的な場所で、周囲の立派な木や水辺のエネルギーが満ちた癒やしのパワースポット。
そして、ここには片目の鯉が住んでいると伝えられています。
その昔、熊野神社の権現さまが地元の悪者を退治した際に矢で射られたのを、「い」の池の鯉が身代わりになったという片目の鯉の伝説があります。

池の真ん中に小さな島がありますね。
そして、「い」の調度真ん中にあたる場所に弁財天社があります。
七福神の一員である弁財天は、水神としての性質もあって、このように水辺に祀られています。

持ち上げて力自慢していた?力石(ちからいし)

「い」の池の近くに、かつて村の若者たちが力くらべに使用した「力石」があります。
4つの石には、それぞれ「四拾五貫目(しじゅうごかんめ)樽村清兵衛・常五郎」「四拾貫目(しじゅうかんめ)」「大龍石(だいりゅうせき)」「犬尾石(いぬおし)」と刻まれていますね。
勅額のある石の鳥居と狛犬

それでは、参道に向かいましょう。
平安時代の885年に第58代光孝天皇が書かれたものだそうで、「関東随一大霊験所熊埜宮」とありますね。
「関東で最も(随一)霊験あらたか(霊験=神仏の感応・ご利益)な、熊野の神を祀る宮」という意味になります。

鳥居をくぐると歓迎する看板がドーンと現れます。
横浜の祈願所とありますね。
石段の右側に鎮座する稲荷社

入ってすぐ右側にあるのが稲荷社。ここには倉稲魂命(うかのみたまのみこと)が祀られています。
一人が通れるくらいの細い階段の先にお社があります。
古そうなお社に、新しい石の台のコントラストが不思議な感じです。
ご利益情報
五穀豊穣、商売繁盛
見上げる急な石段

そんなに長くはないですが、急な石段があります。
頂上に拝殿の屋根がちょこんと見えていますね(笑)。
そこを目指して頑張って登りましょう!
銅ふき屋根の手水舎

石段を登るとすぐ左にある手水舎で、手や口を清めましょう。
曲線の美しい手水舎の屋根は銅ふきだそう。
御利益のある「みくまの五木」

手水舎の近くにある立派な木。プレートが付いていて「みくまの五木 イヌシデ」とあります。
みくまの五木とは、境内にそびえる5本の古木(イヌシデ、アカガシ、スダジイ、シラカシ、イチョウ)の総称だそう。
それぞれに異なるご利益があると言われています。
私達が見つけられたのは、イヌシデ・アカガシ・イチョウの3つでした(笑)。
ご利益はそれぞれ
- イヌシデ:五穀豊穣・開運(手水舎の裏手)
- アカガシ:恋愛成就・身体健全(駐車場近く)
- スダジイ:子孫繁栄・厄除招福(石段の途中左手)
- シラカシ:病気平癒・火伏(社務所の裏手)
- イチョウ:繁栄長寿・無病息災(社殿右手裏)
だそうなので、ぜひ探してみてください。
成長し岩になる?「さざれ石」

みくまの五木のイヌシデのすぐ隣りにあるのが「さざれ石」。
さざれ石とは、小さな石という意味で、学術名としては小さな石が固まってできた「石灰質角れき岩」のこと。
大きな塊に成長していくので、神の宿る神聖な石とされています。
スピリチュアル的には長寿、繁栄の象徴という意味があるので見逃さずチェックしてくださいね。
美しい流造(ながれづくり)の拝殿

それでは、拝殿にお参りしましょう。
この拝殿も古く、明治19年に再建されたそう。
ここには伊邪那美尊(いざなみのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)が祀られています。
伊邪那美尊の女神らしく柔らかい優しい気と同時に、事解之男命と速玉之男命の物事を解決する力や悪縁を掃き払う強さもあります。
ご利益情報
勝負運、仕事運、導き、安産、縁結び、厄除け、開運
皇祖が祀られた神明社

拝殿でお参りを済ませたら、左側に進んで御社殿裏に行きましょう。
まだまだ見どころが続きます。

写真にあるように、小さな階段を登って、左側にあるのが神明社。
ここには皇祖である天照皇大神が祀られています。
とても有名な太陽を象徴する最高貴神の女神ですね。
ご利益情報
国土安泰、開運、福徳、健康、家内安全
地神塔・青面金剛像・馬頭観音

神明社の隣りにある3つの石像。
左から、土地の神様が祀られている地神塔(じじんとう/じじんさん)。豊作祈願や収穫を感謝する地神講に基づいて建てられました。
真ん中は、怒った顔をしている青面金剛像(しょうめんこんごうぞう)。病魔や災厄を払い、人々の寿命を延ばすご利益があると言われています。
一番右の馬頭観音(ばとうかんのん)は、六観音の一つで、家畜(特に馬や牛)の守護神です。
不思議な水「の」の池

馬頭観音の隣りにあるのが「の」の池。冒頭に出てきた「い」の池に引き続き「いのちの池」第2弾。
「い」の池と比べでも、かなり小さいですが、この池が神社の歴史が始まった、最も神聖な起源の場所なのだそう。
どんな日照りが続いても枯れることがなく、逆にどんな大雨でも溢れることがない不思議な池で、かつて師岡熊野神社が落雷で出火した際も、「の」の池の水で御神体を守ったと伝えられているそう。
また、正月に行われる筒粥神事(つつがゆしんじ/お粥を作ってその出来で一年の農作物の豊凶、天候、世の中の運勢を占う)という神事のお粥に使われる水は、この水を使っているそうです。
ちなみに最後の「ち」の池は、今は埋められてしまって無くなっているそうです。残念ですね。
天満社・社御神・山王社・白山社

すぐ隣りにあるのが、4つのお社。
天満社(てんまんしゃ)には平安時代の学者・政治家である菅原道真公が祀られています。学問の神様として有名で、受験合格や学業成就のご利益が。
社御神(しゃごしん)には石神(みしゃくしじん)という農耕神さまが祀られています。最近ではその語呂から癪の神、咳の神に転化しているそう。
山王社(さんのうしゃ)には大山咋神(おおやまくいのかみ)と大物主神(おおものぬしのかみ)が祀られています。厄除け・魔除け、縁結び、商売繁盛、安産・子授けの御利益が。
白山社(はくさんしゃ)には菊理媛大神(きくりひめのおおかみ)が祀られており、縁結び、和合、調停の強力な神様として知られます。
稲荷大神・道祖神・御嶽社・浅間大神・水神宮

引き続き隣りにあるのが、左から稲荷大神、道祖神、御嶽社、浅間大神、水神宮。
稲荷大神には宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)が祀られています。「お稲荷さん」と呼ばれ五穀豊穣、商売繁昌、家内安全、諸願成就の御利益があると言われています。
道祖神(どうそじん)には猿田彦神が祀られています。物事を良い方向へ導く「みちひらき(開運・導き)」の神様で、交通安全、方位除け、事業・人生の開運、仕事運向上の御利益が。
御嶽社(みたけしゃ)には大己貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)が祀られており、厄除け、健康長寿、病気平癒の御利益があると言われています。
浅間大神(せんげんおおかみ)には、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)が祀られており、安産・子授け、火難除け、五穀豊穣の御利益が。
水神宮(すいじんぐう)には、弥都波能売神(みずはのめのかみ)が祀られており、祈雨・止雨、治水、農耕守護、子宝・安産、商売繁昌の御利益が。
ぎゅっと濃縮した庭園「令和神苑」

そして、そのまま振り返った所に、ちょっとした庭園があります。
この庭園は令和神苑と言って、平成から令和へと元号が変わった年に整備した庭だそう。
道なりに進んでいきましょう。
本殿にも参拝できる!

令和神苑を道なりに進んで到着したのが北拝所。
本殿にお参りできるのは本当に珍しいので、見逃さずにお参りしてください。
そして、伊邪那美尊のパワーを近くで存分に感じましょう。
勝負運や仕事運が欲しい方、健康運の向上を願う方にピッタリな波動です!
大倉山を見渡せる権現山広場

少し戻って、神明社の脇の道を行くと、大倉山を見渡せる権現山広場があります。
山道の階段を3分くらい登ります。
かなり木々が茂った場所で、少し薄暗いイメージですが、鳥の鳴き声や葉のさざめきなど自然の中にいる感がスゴいです。
屋根のあるベンチがあるので、心静かに耳を澄ませるのもいいかも。
木々の合間から見える大倉山や街並みの景色も良かったです。
師岡熊野神社の御朱印

師岡熊野神社の御朱印をいただいてきました。
達筆ですね!洗練された味のある文字です。
八咫烏の朱印も熊野神社っぽくて良い感じです。
御朱印の入手方法と初穂料(価格)

師岡熊野神社での御朱印の入手方法は、拝殿の右側にある社務所で受付しています。
書き置きのみで、御朱印帳への直書きは行われていませんのでご注意ください。
御朱印の初穂料(価格)は、金額は決まっておらず、300円以上であれば後はお気持ちを上乗せします。
師岡熊野神社のYouTube動画
師岡熊野神社へのアクセスと駐車場情報
電車をご利用の場合
●東急東横線「大倉山駅」より徒歩8分
●JR線「新横浜駅」よりタクシ-で10分
バスをご利用の場合
●「熊野神社入口」バス停より徒歩3分
- 市営13系統 新横浜駅⇔鶴見駅(鶴見駅東口)
- 市営59系統 横浜駅西口⇔綱島駅前(浦島ヶ丘経由)
●「南谷戸」バス停、神社まで徒歩4分
- 市営104系統 新横浜駅前⇔鶴見駅西口(下末吉経由)
- 市営06系統 新横浜駅前⇔鶴見駅西口(大倉山駅 下末吉経由)
- 臨港02系統 新横浜駅前⇔鶴見駅西口(獅子ヶ谷経由)
●「港北区総合庁舎前」バス停より徒歩5分
- 市営41系統 新横浜駅前⇔中山駅
- 市営41系統 新横浜駅前⇔川向町
- 市営41系統 新横浜駅前⇔ららポ-ト横浜
- 市営13系統 新横浜駅⇔鶴見駅(鶴見駅東口)
- 市営59系統 横浜駅西口⇔綱島駅前(浦島ヶ丘経由)
- 市営06系統 新横浜駅前⇔鶴見駅西口(大倉山駅 下末吉経由)
車でのアクセス方法
●綱島街道からお越しの場合
「熊野神社入り口」交差点を曲がり200メ-トル進む
●環状2号線からお越の場合
「師岡」交差点を曲がり突き当たり左折、700メ-トル進む
駐車場

約30台の参拝者専用駐車場があります。
師岡熊野神社の左横の道を、看板に沿って進んでください。
師岡熊野神社の基本情報
基本情報
住所:〒222−0002 神奈川県横浜市港北区師岡町1137
電話:045-531-0150(8:30~17:00)
FAX:045-541-9356
ホームページ:https://www.kumanojinja.or.jp/
まとめ
サッカーが好きな方には馴染の深い八咫烏の紋から始まり、「い」「の」の池、拝殿、本殿、令和神苑や「みくまの五木」、権現山広場など見どころ満載でしたね!
ぐるっと回遊できる散策コースになっているので、散歩がてらにゆっくり歩いてみるのもオススメです。
師岡熊野神社は勝負運や仕事運、健康運の向上のパワースポット。
勝負所の方や、仕事運を強化したい方、体調を崩されている方にピッタリな神社なので、ぜひ訪れてパワーをチャージしてください。
