
『古事記』や『日本書紀』に登場する古代の英雄の日本武尊(ヤマトタケルノミコト/第12代景行天皇の皇子)が、東夷征定として現在の関東地方を征伐する途中に、武神の須佐之男命(スサノオノミコト/日本神話に登場する神)のご利益をいただくため千駄木に創建した神社です。
根津神社境内の主要な建物は、さすがに1900年以上前の建物が残っているワケではなくて、1706年に江戸幕府の第5代将軍の徳川綱吉によって、現在の根津に移転・奉建されたものだそう。とは言え、ザッと300年たっていますけどね!(笑)
根津神社を散策!

それでは早速、根津神社を楽しく散策していきますよ!
表参道

全国に12社あったのですが、現在は「准勅祭社」という制度自体なくなっています。そのため、「元」という言葉がついて「元准勅祭」となっています。
要するに、昔、伊勢神宮や勅祭社の次に特別だった神社ということですね。
鳥居をくぐり、掃除の行き届いた参道を進んでいきます。
神橋

緩やかなカーブの先に、神橋が見えてきました。
楼門(ろうもん/重要文化財)

神橋を渡るとすぐに重要文化財の楼門があります。
東京の神社で当時のまま残っている楼門は根津神社だけで、重要文化財となっています。

ちなみに、左右の随身像(神の護衛)の右側は水戸黄門がモデルになったと言われています。
唐門(重要文化財)

そのまま進んでいくと、立派な唐門が現れます。唐門は、屋根に唐破風(からはふ)と呼ばれる装飾を持つ門のことで、こちらも重要文化財です。
細かい装飾が美しいですね!今は残っていないそうですが、天井には墨絵の龍が描かれていたそう。
拝殿(重要文化財)

唐門をくぐって拝殿に到着。
朱と金の装飾が神聖な雰囲気をかもし出していますね。
本殿は拝殿の奥になっており、直接の参拝はできません。拝殿と本殿を繋ぐ間の幣殿を含めた、3殿ひと続きの形式を権現造りと言います。総漆塗りで重要文化財になっています。
ここには、須佐之男命(スサノオノミコト)・大山咋命(オオヤマクイノミコト)・誉田別命(ホンダワケノミコト)、相殿には大国主命(オオクニヌシノミコト)・菅原道真公(スガワラミチザネ)の5柱がお祀りされています。
特に霊感があるとか、何かが視える能力があるわけではなく、イメージ的に感じるだけですけど(笑)。
これから何かを始める人や、やる気や情熱を取り戻したい人にオススメな場所かも。
マグマのような強力なエネルギーを受けに訪れてみてください。
ご利益情報
厄除け、除災招福、心願成就、家内安全、病気平癒、延命長寿、五穀豊穣、安産、学業成就、縁結び、商売繁盛、殖産興業など
願掛け榧(カヤ)の木

拝殿を左に行くと西門に向かうのですが、その途中に願掛け榧の木があります。樹齢はどれくらいなのでしょうか。ハッキリした年数は公表されていませんが、かなり古いのは確かです。
神使「白蛇」の住処で、願いごとをすると叶うと言われています。木の周りには願掛けの絵馬がたくさんかけられていました。
西門(重要文化財)

西門もまた、現存するものが少ない貴重なもので重要文化財となっています。棟門(むねもん)という伝統的な門形式で、2本脚のシンプルな形で構造上強度に欠けるものだそう。
透塀(重要文化財)

社殿を囲んでいる塀は、中が透けて見える木製の網目窓になっています。透けて見えるので透塀と呼ばれ、こちらも現存する貴重なもので重要文化財です。
透塀に沿って歩いていると、あれ?拝殿の奥に繋がっている本殿が見えるようになっているのでは?

透塀越しに少しでも本殿にお近づきになれるよう、考慮された塀だったのですね。
ここは、一般の私達が最も本殿に近づける場所で、一番のパワースポットです。
拝殿もパワースポットですが、ここは桁外れにスゴい場所です。ぜひ、こちらにも足を運んでみてください。
千本鳥居

乙女稲荷に通じる参道に並ぶ「千本鳥居」は壮観です。奉納された鳥居がたくさん並んでいます。

鳥居自体は大人一人がギリギリ通れるくらいのサイズで、すれ違うことはできません(笑)。
譲り合いながら進みましょうね。
乙女稲荷

千本鳥居を抜けて乙女稲荷に到着。
鳥居と同じく鮮やかな朱色で、池にせり出した舞台造りの社殿は、本当に印象的で美しいです。
社殿の後ろの穴に祠があり、ここには穀物や食物を司る女神の倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)が祀られています。
ご利益情報
五穀豊穣、家内安全、商売繁盛、産業興隆、芸能上達
駒込稲荷

ここには、伊弉諾命(イザナギノミコト)・伊弉冊命(イザナミノミコト)・倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)・級長津彦命(シナツヒコノミコト)・級長戸辺命(シナトベノミコト)が祀られています。
訪れた7月〜8月の間は「かざぐるま祭り」が行われていました。風を司る神(級長津彦命・級長戸辺命)が祀られていますからね。風が吹くたびにかざぐるまが回る音がして心地良いです。

写真にある大きいかざぐるまではなく、小さいサイズの「願掛けかざぐるま」が授与所で頒布されています。
かざぐるまに願いを込めて、駒込稲荷の社殿右横の奉納台へ納めてみましょう!
ご利益情報
商売繁盛、家内安全、開運、邪気払い、五穀豊穣、芸能上達、学業成就、縁結び
つつじ苑

訪れた時期が夏だったので青々としていますが、4〜5月には赤・白・ピンク・紫など様々な色のつつじが美しく咲き乱れているそうです。
「つつじまつり」の期間中にのみ入苑できますので、満開の時を狙って訪れるのもいいかも。
根津神社の参拝方法

神社をお参りする際に、迷うのが参拝の方法。失礼のないようにマナーは知っておきたいですよね。根津神社での正しい参拝方法をまとめておきます。
参拝の流れ
根津神社での一般的な参拝方法は「二礼二拍手一礼」です。
失礼のない参拝の流れは、
- 手水舎で手を洗う
- お賽銭を入れる
- 深いおじぎを2回する
- 柏手を2回打つ
- 合掌したまま、お祈りする
- 深いおじぎをして退く
という感じです。
おすすめの参拝時間
根津神社の参拝時間は、少し変動的ですのでご注意ください。
時期 | 時間 |
---|---|
1月 | 6:00〜17:00 ※1月1日:0:00〜19:00 |
2月 | 6:00〜17:30 |
3月 | 6:00〜18:00 |
4〜5月 | 5:30〜18:00 |
6〜8月 | 5:00〜18:00 |
9月 | 5:30〜18:00 |
10月 | 5:30〜17:30 |
11〜12月 | 6:00〜17:00 |
おすすめの時間帯は、やはり朝早い開門時間辺りですね。人も少なく、朝の澄んだ雰囲気をぜひ感じてみて欲しいです。落ち着いて参拝できますよ。
根津神社の御朱印

根津神社の御朱印をいただいてきました。
キララ的には自分の御朱印帳に直接書いてもらえる「直書き」がいいのですが、根津神社ではあらかじめ用意された紙に書かれた「書き置き」のみでした。
ついでにかざぐるまの「切り絵御朱印」バージョンもいただいてきました。
力強い文字と細かく繊細な切り絵のかざぐるまが良い感じです。御朱印帳に貼るまで、丁寧に扱わないとですね。
御朱印の入手方法と初穂料(価格)

津神社での御朱印の入手方法は、拝殿の右手側にある授与所で受付しています。対応してくれる巫女さんにお願いしましょう。
御朱印の初穂料(価格)は、基本的に500円で、切り絵バージョンは1,000円です。
根津神社のオススメパワースポットはここ!

拝殿や願掛け榧の木はもちろんパワースポットなのですが、キララ的には透塀越しの本殿がオススメです!
ここはスゴくパワーを感じられる場所です。
人通りも多いし、何となく覗き見している感じがして、気になってあまり長居はできませんでしたが(笑)。
YouTube動画
根津神社へのアクセスと駐車場情報
公共交通の利用方法
●電車をご利用の方
東京メトロ千代田線「根津駅」・「千駄木駅」より徒歩5分
東京メトロ南北線「東大前駅」より徒歩5分
都営三田線「白山駅」より徒歩10分
●都バスをご利用の方
上58(上野ー早稲田)「根津神社入口」より徒歩1分
上60(上野公園ー池袋東口)「根津駅前」より徒歩5分
上26(上野公園ー亀戸)「根津駅前」より徒歩5分
草63(池袋東口ー(巣鴨経由)浅草寿町)「団子坂下」より徒歩5分
東43(荒川土手ー田端ー東京駅北口)「向丘1丁目」より徒歩5分
茶51(駒込駅南口ー本郷3丁目ー御茶ノ水駅)「向丘1丁目」より徒歩5分
駐車場
境内にご参拝・ご祈祷・婚礼参列者用無料駐車場、北参道側に有料駐車場があります。
〒113-0031 東京都文京区根津1-28-9
根津神社の基本情報
基本情報
まとめ
300年前の本殿・幣殿・拝殿・唐門・西門・透塀・楼門が揃って残っているなんて、奇跡に近いと思います。
歴史上あれだけあった天災や戦災から逃れられたとは、まさに強運な神社です。
貴重な重要文化財の宝庫ですから、これからも大切に残していきたいですね。
パワースポットとしても、日本武尊や須佐之男命のパワーを感じる、とにかく力強い場所です。
これから何かを始める方や、やる気や情熱を取り戻したい方、強運にあやかりたい方にオススメな場所なので、ぜひとも訪れてパワーをいただいてください!
それでは、これからもパワースポット・スピリチュアルスポットをご紹介していきますので、ぜひまたこのサイトに遊びに来てくださいね!