
安倍晴明はあまりにも有名で、知っている方は多いでしょう。
天文学や暦学のエキスパートで朝廷の吉凶を占ったり、陰陽道諸祭に携わっていました。
職神(一種の精霊)を操るといった強い霊力があったとも言われ、小説や映画の主人公になっています。
表鳥居と安倍晴明生誕伝承地の石碑

街中に突然現れる石鳥居。見逃してしまいそうです。安倍晴明生誕伝承地という石碑もありますね。
安倍晴明神社は、ここから南に50mにある阿倍王子神社の境外末社になります。
龍神さまのいる手水舎

入ってすぐの左側に手水舎があります。
この手水舎の水は、隣の井戸水を使用しているみたいです。
晴明は生前、水を司る龍神様に雨乞いをして雨を降らせたことがあると言われており、この井戸の水も「晴明水」と呼ばれ大切にされています。
晴明の父を祀る泰名稲荷神社(やすないなりじんじゃ)

手水舎の向かいにある朱色の鳥居が鮮やかなお社が泰名稲荷神社。
晴明の父とされる安倍保名(あべのやすな)を祀る稲荷社です。
そもそもこの地は晴明の生誕の地。という事は、父の保名と白狐の化身である母「葛の葉」のロマンス伝説の地でもあります。
歌舞伎や浄瑠璃で有名な題材にもなっています。
どんなお話か簡単にいうと、狩人に追われていた白狐(葛の葉)を保名が助けて逃がします。
その後、保名が命の危機に瀕した時に人間の女性の姿をした白狐が恩返し的に助けたことから恋愛に発展…という、人間と狐の異種ラブロマンスです。
そして、晴明を授かるのです。
ご利益情報
商売繁昌、五穀豊穣、家内安全、開運
保存樹林のクスノキ

泰名稲荷神社のすぐ横にドーンと存在感を漂わせ立っているクスノキ。
大阪市指定の保存樹林です。
訪れた頃は真冬でしたので葉は少なかったのですが、深緑時期の4月中旬〜5月下旬頃はきっと所狭しと葉を広げているのでしょうね。
安倍晴明公誕生地の碑と鎮石(しずめいし/孕み石)

まずは「安倍晴明公誕生地」の碑ですが、江戸時代に神南辺大道心(かんなべだいどうしん)が寄進したものと言われています。
神南辺大道心は道心者で、人々が安全に旅ができるように多くの道標や寺社の石碑を寄進した、大阪では有名な人物。
「安倍晴明公誕生地」の碑もその1つです。
鎮石は船の碇(いかり)として使われていた石で、「胎児が安定する」という意味から安産祈願の象徴として親しまれています。
ご利益情報
安産
産湯井の跡

見どころが渋滞していますが(笑)、すぐ横の並びにあるのが「産湯井」の跡。
晴明が生まれた時に身体を清める「産湯」として使われた水を汲み上げた井戸と言われています。
今は、手水舎横にあった井戸に変わったそう。
葛之葉霊狐の飛来像

狐が飛来してきている石像は、「葛の葉子別れ伝説」を元に晴明の母の白狐「葛の葉」が、信太の森から飛来する姿を表現したもの。
葛の葉は白狐であることがバレてしまい、信太(しのだ/大阪府和泉市の北東部辺り)の森に帰ってしまいます。
その際に「恋しくば 尋ね来てみよ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」というメッセージを残していきます。
泣き止まない晴明を連れて父の保名が信太の森へと向かいます。その時現れた葛の葉の像です。
正体がバレてしまうと同じ世界に住めない掟のある葛の葉は、愛する息子に宝物の知恵の玉を授けて去っていきます。
こんな人だったのか!安倍晴明公像

晴明のイメージは映画の影響が強く残っているので、はまり役だった狂言師の野村萬斎さんや、最近では山﨑賢人さんが浮かびます。
肖像画も見る機会がありましたが、何となくピントきません(笑)。
木造銅板葺の透塀の拝殿と柔和な表情の狛犬

参道の先にあるのが拝殿です。ここに安倍晴明が祀られています。
ぱっと見はとてもシンプルでミニマムな感じですが、歴史や文化と自然環境が調和した独自の雰囲気のあり、木造銅板葺という軽量で耐震・耐久性が高い伝統的技法を持つ登録有形文化財です。
狛犬もとっても柔和な表情で可愛いですね!
さっそくお参りさせていただきましょう。
この安倍晴明神社には、1945年の大阪空襲で境内に落ちた焼夷弾が爆発しなかったという逸話があり、災難や穢れを祓う強力な力があると信仰されています。
ご利益情報
火難・厄除け
祓いパワーの出所は本殿!

拝殿の奥にあるのが本殿です。ここには直接お参りはできませんが、裏口付近に行けば本殿近くに行けます。
立派なクスノキに囲まれていて、落ち着く雰囲気に包まれています。
安倍晴明神社のYouTube動画
安倍晴明神社へのアクセスと駐車場情報
日本、〒545-0034 大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町5−16
公共交通の利用方法
●大阪シティバス(住吉車庫前行き・浅香行き・おりおの橋行き)
天王寺バス停(あべの橋)→ 王子町バス停で下車(約7分)→ 徒歩約3分
●大阪メトロ(地下鉄)
御堂筋線昭和町駅(④番出口)→ 徒歩約13分
●私鉄 阪堺電気軌道上町線(路面電車/あびこ道・浜寺公園方面行き)
天王寺駅前駅 → 東天下茶屋駅下車(約5分)→ 徒歩約3分
駐車場
安倍晴明神社には駐車場はありません。
阿部王子神社の方に数台分ありますが、数が限られているので近隣のコインパーキングを利用しましょう。
安倍晴明神社の基本情報
基本情報
まとめ
見どころがたくさんありましたね。
安倍晴明といえば夢枕獏原作の映画『陰陽師』が有名で、どちらかと言えば式神(しきがみ)や呪術を駆使する和風ファンタジー的な印象でした。
その鬼や怨霊を退治するイメージのまま、悪いものを祓ってもらえそうと(笑)。
実際訪れてみてみるとあながち間違ってなくて、気分がスッキリして、肩の重さが取れた様な気がします。
祓いのパワーが強力なスポットでした。
良くない流れを感じていたり、これから何かを始める人は、ぜひお参りしてみてください。
きっと晴明公が祓ってくれますよ♪
そして、ここは生誕の地なので、晴明が過ごした屋敷に興味のある方は京都の晴明神社へ行かれてくださいね。
